福島ひとり旅その一

久ノ浜の食堂にて

 

福島県の久ノ浜にあるとある食堂で昼食をいただいた。

木が印象深い切妻屋根の妻入りの一軒家だ。

カツカレーと餃子を注文した。

家庭的な味がして、外食をしているのだが、どこかアットホームな感じがして居心地が良かった。

初めて来た私はお冷は料理と一緒にくるものと思って何も言わずに待っていたが、そんな私に対して、落ち着きがなかったからか、セルフだったお水を地元のお客さんがとってわざわざ渡してくれた。

こんな親切なことがあるのかと驚いた。そんなことを思った自分にも驚いたというか気づいた。

その方には幸いしっかりと感謝の言葉を伝えられたから良かった。

 

そのお店の奥さんには支払い際に「本日はどちらに?」と尋ねていただいた。

せっかく来たのだから、地元の方と何かしらお話したいと意気込んでいた私は、外の御神輿祭りについての話題を用意していたが、奥さんの方が早かった。

 

そこでは、この地元のことを教えていただいた。駄菓子屋のことや、震災でも残った秋葉神社のこと。

 

久ノ浜発の帰りの電車に乗る前に教えてもらった場所へ立ち寄った。

 

充実した久ノ浜旅行だった。